プレートテクトニクスと国産み

私はこれまで「日本は世界の雛型」と言ったり、
「日本は世界で最も重要な国」などと伝えてきました。

が、まだまだ日本についてのことは殆ど書いておりません。

なので今回より日本の深い部分に入っていきたいと思います。

この日本列島がどうやってできたのか? その謎に迫ります。

と、その前に知っておいてもらいたいことが幾つかあります。

「プレートテクトニクス」をご存知でしょうか?

これは、地殻は複数の板状のプレートから成っていて、それらが相互に水平移動することによって、
地震が起こったり火山が噴火したり大陸が移動したりするという説のことです。

まず地球は半径約6,500キロメートルあります。

その内部構造を分けると外から順に次のようになります。

現在考えられている地球内部の図は次の通りです。

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・深さ約560キロまで:地殻
・深さ約670キロまで:マントル
・深さ約2,900キロまで:外核
・深さ約5,100キロまで:内核
・中心:コア

次に知っておいてもらいたいのが「大陸移動説」です。

これは、大陸は地球表面上を移動ながら、その位置や形状を変えるという説で、
ドイツの気象学者アルフレート・ヴェーゲナーが1912年に提唱しました。

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彼の大陸移動説は、発表後長期に渡り受け入れられませんでしたが、
現在はプレートテクトニクス理論の一つとして受け入れられています。

実はアフリカ大陸と南アメリカ大陸は、まるでジグソーパズルのようにピッタリと合います。

当時は、まだ大陸をどうやって移動させているのか?
その原理が分からなかった理由からそのまま放置されていました。

ところが海底ケーブルを敷設する際にそれがわかるようになったのです。

ここで、海底ケーブルとは何かを説明する必要があるようです。

海底ケーブルとは、海底に敷設された通信用のケーブルのことで、
海の底に横たわるこのケーブルの中を膨大な通信データが行き来していて、
南極大陸をのぞいた世界中がこのケーブルで繋がっているのです。

以前は衛星中継がほとんどでしたが、たくさんのデータをやり取りするのは時間がかかり過ぎます。

そこで、高速でデータの通信ができる光ファイバが使われるようになってからは、
国際通信の99%以上が海底ケーブルに変わりました。

光ファイバは大量のデータでも一瞬で行き来できますからね。

地球を1周する距離はおよそ40,000キロです。

日本から米国までは約9,000キロ。

これに対し通信衛星までの距離は地表から36,000キロにあります。

行って帰ってくるだけで72,000キロもあるのです。

すると、海底ケーブルで通信するのと衛星で通信するのでは、当然、海底ケーブルの方が距離が短くて済むわけです。

また、衛星中継のデータ通信は天候によって影響を受けますが海底ケーブルは天候に関係なく通信が可能です。

そして何より違うのは、通信可能なデータの量です。

また、海底ケーブルに地震計や潮位計を設置することで、その観測データをいち早く観測所まで届けます。

データは、ほぼ光の速度で観測所に届きますから地震や津波が到達する前に警報を発することができるというわけです。

実際に敷かれている海底ケーブルの画像がこちらです。

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世界に敷かれている海底ケーブルの図は下記のリンクをクリック!!

海底ケーブルマップ

海底ケーブの話が長くなりましたが、この海底ケーブルを敷設する際に海底をソナーで調べていったわけです。

すると海底に巨大な山が出てきました。

それもロッキー山脈を越えるほどの山脈が出てきたのです。

海底に山脈があったことを発見したのは、海底ケーブル敷設の際の副産物だったというわけですね。

この時から、やはり「ムー大陸」は存在したんだ…という話になったのです。

「ムー大陸」とは、ジェームズ・チャーチワードの著作によると、
今から約1万2000年前に太平洋にあったとされる大陸が一夜にして海の底に沈んだという説です。

また大西洋には「アトランティス大陸」というのがあって、
これもムー大陸と同様、一夜にして海に沈んだという伝説があるのです。

なので、やはり伝説は本当だったんだ…と話題になります。

ところが、よくよく地質を調べてみると、花崗岩質(かこうがんしつ)ではなかったことから、
もともと陸地の岩石ではないということが判明したのです。

その後、海底には絶えずグツグツと煮えたぎっている所があり、
そこから押し出され、盛り上がっていってるのがわかるようになったのです。

マリアナ海溝というのがあります。

これは、北西太平洋のマリアナ諸島の東に位置する世界で最も深い海溝です。

太平洋プレートは、このマリアナ海溝においてフィリピン海プレートの下に潜り込んでいます。

マリアナ海溝の最深部は最新の計測では水面下約11,000メートル。

JAMSTEC(海洋研究開発機構)

JAMSTEC(海洋研究開発機構)

これはエベレスト山(8,848メートル)を海底に沈めても、山頂が水面まで全く到達しないほどの深さです。

片方では盛り上がり、片方では逆に窪んでいることから、
プレートはベルトコンベアーのように移動しているのではないか?
ということが20世に入ってからわかるようになったのです。

ここから大陸移動説からプレートテクトニクスに変わっていったのです。

前置きが長くなりましたが話題を日本に変えましょう。

実は日本も例外なくプレートテクトニクスと深く関わりがあります。

世界で最も地震が多いのは日本ですよね。

それはプレートの潜り込みの一番激しい場所にちょうど日本があるからです。

こうした国は世界広しと日本しかありません。

ここで少しプレートの紹介をしましょう。

・フィリピン海プレート(フィリピン辺りから北上して富士山まで)

・北米プレート(北米から南下して富士山まで)

※3.11地震は、この北米プレートを人工的に刺激したために起こった。

・オホーツクプレート(ロシアの方から富士山まで)

・ユーラシアプレート(中国あたりからきて富士山まで)

少なくともこの4つの大きなプレートと、マイクロプレートや
最近になって発見された他のプレートを含めると、
実に多くのプレートが日本に…しかも富士山に集中しているのです。

となると、日本はいつかは絶対に沈没するのです。

この考えを元にしたのが小松左京が書いたSF小説『日本沈没』です。(1973年と2006年には映画化されている)

日本沈没

つまり、この話はまんざらただのSFではなく、これから十分に起こり得る話なのです。

実はこれらのプレートが今度は逆に動く可能性があることをご存知でしょうか?

なぜなら既に地球は縮んでいるからです。

これは「振り子」と一緒で、勢いよく動いてたプレートにブレーキがかかり、
一旦止まり、今度は逆戻りするという考えです。

振り子は止まる寸前は動きのスピードが遅くなりますが、今がその止まる前の段階です。

今度、逆戻りする時は動きに勢いがついて、かなり速くなるはずです。

もし、プレートが逆戻りした場合、東日本と西日本がプッツりと分かれることになります。

東日本と西日本は、もともと離れてた島同士が衝突し、くっついたのです。

そしてできたのが日本列島というわけです。

それが証拠に、ぶつかった部分は盛り上がっています。

これを「造山運動」といいます。

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プレート運動や断層運動が働き地殻変動を起こし、それで盛り上がったのが日本アルプスというわけです。

日本アルプスは、本州の中部地方にある3つの山脈の総称。

・飛騨山脈(北アルプス):富山県・岐阜県・長野県・新潟県の4県にまたがる山脈。
・木曽山脈(中央アルプス):長野県にある山脈。
・赤石山脈(南アルプス):長野県・山梨県・静岡県の3県にまたがる山脈。

そして、その衝突の痕跡として残ったのが「フォッサマグナ」です。

つまりフォッサマグナとは、衝突の際にできた繋ぎ目のことですね。

フォッサマグナの位置はこちら。

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もし、プレートが逆に動き始めたら、このフォッサマグナにヒビが入って割れ始めることになるでしょう。

実はこうしたことは、古事記日本書紀に書かれているのです。

まず、日本列島を創った神の名前は、イザナギ(男神)とイザナミ(女神)でしたよね。

このイザナギとイザナミが「天(あま)の浮橋」に立ち、
「天の沼矛(ぬぼこ)」を下界に刺してかきまわして引き上げると、
矛の先から滴り落ちた塩が積もり重なって島になったと書いてあります。

そのできた島が「淤能碁呂島(おのころじま)」です。

画像がイザナギとイザナミ。

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できた淤能碁呂島に、この二人の神が降り立ちます。

そして、天の御柱(大きな石の柱)を立てます。

ここでイザナギは、イザナミにこう言います。

「おまえの身はどんなふうにできたかね?」

イザナミは答えました。

「私の身は、どんどんできて、できたあげくに合わん所が一ヶ所ある」

そこでイザナギがこう言います。

「私の身は、どんどんできて、できたあげくに余ったところが一ヶ所ある」

「私の身の余った所で、お前の身の合わん所をふさいで国を生むとするか」

イザナミは答えました。

「それはいい考えだ」

そこでイザナギがこう言います。

「そしたら、私とお前と天の御柱をぐるりと回って、逢って、ミトのマグハヒ(性行為)をしよう」

「おまえは右から回って逢え…私は左から回って逢おう」

こうした約束をして、二人は天の御柱を中心にぐるりと回ったのです。

そして二人が逢ったところで向かい合い、イザナミが「あらまあ、いい男」と言います。

その後にイザナギが「あらまあ、いい女」と言います。

その後、この二人の神は夫婦となり、子(国・神)が生まれることになります。

これを「国産み」と言います。

この国産みの際、二人の間に生まれた最初の子(国・神)が「ヒルコ」です。

しかし、ヒルコは不具の子として生まれたため、
葦の舟(よしのふね)に入れられオノコロ島から流されてしまいます。

再び生まれた子「アハシマ」もまた体を成していない不具の子でした。

※ヒルコとアアハシマは、子の数には入れないと記されている。

不具の子が二人も生まれたため、これはおかしいぞと、別の神にその原因を尋ねます。

すると、夫婦になる時に女神であるイザナミから先に、
「あらまあ、いい男」と声をかけた事が原因だと告げられます。

そこで今度は、イザナギの方から「あらまあ、いい女」…
その後にイザナミが「あらまあ、いい男」と言い直したのです。

そして最初に誕生したのが「淡路島」です。

次に生れたのが「四国」→「隠岐」→「九州」→「対馬」→「佐渡」→「本州」という順です。

※古事記では九州はもう一つの四国と記されています。

このようにして日本列島が誕生したのです。

※国産みを簡単に説明したアニメーションビデオが下記のリンクから見れます。

ひむか神話街道(国産み)

あくまでも、これは古事記日本書紀に記された「神話」ですが、
ただの「神話」だからと、決して馬鹿にはできないのです。

この神話こそが日本の多くの謎を解く鍵なのです。