伊勢神宮と出雲大社

伊勢神宮の謎に迫ってみたいと思います。

伊勢神宮は三重県にある天下無双の聖地とも言われ、
内宮(ないぐう)と外宮(げぐう)があることでも有名ですよね。

この内宮と外宮を「正宮(しょうぐう)」と言います。

そして、この二つの正宮と14の別宮、43の摂社、24の末社、
42の所管社を全て合せ125社の総称であり、一般的に「神宮」とは、ここだけのことを指します。

次の画像は伊勢神宮の内宮と外宮。

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この伊勢神宮の参拝には順序があります。

まず、外宮から先に参拝し、その後に内宮を参拝するのが正しい順序とされています。

外宮に祀られているのが「豊受大神(とようけのおおかみ)」で、
内宮に祀られているのが「天照大神(あまてらすおおみかみ)」です。

なぜ、最高神である「天照大神」よりも先に「豊受大神」に参拝する必要があるのでしょうか?

これは後ほど分かるようになります。

それから、伊勢神宮は全国約8万社の神社を統括している神社本庁でもあります。

伊勢神宮の持ち主は、表向きは国ですが、実際は天皇陛下の所有物だということは前にも言いましたよね。

天孫族の末裔が天皇陛下で、天孫族の一番トップの神様は天照大神です。

つまり、天皇陛下は天照大神の末裔ということにもなります。

伊勢神宮の内宮には、「皇大神宮(こうたいじんぐう)」があり、この皇大神宮の別宮の一社として、
「伊雑宮(いざわのみや)」という小さな御宮が、少し離れた場所にあります。

別宮になってはいるのですが、物部氏(もののべし)は、この伊雑宮が本当の伊勢神宮だと言い切っています。

物部氏は藤原家によって勢力を奪われましたが、もともとは豪族で武力集団でした。

今でいう自衛隊のような団体です。

ところで「物部氏」ではなく「物部(もののふ)」と聞いたことがありますか?

「物部(もののふ)」とは、つまり「武士」を表す言葉ですが、これは、実は物部氏からきている言葉です。

物部氏は武器の管理だけでなく、神道の儀式も行っていました。

その後、「秦氏(はたし)」が現れ、物部氏が作った神社を乗っ取っていったのです。

これは今でいうところの「M&A」と同じことで、要するに合併吸収を行っていったのです。

それでも、物部氏の持ち物のまま残っている神社もあります。

因みに、出雲大社もそのうちの一つで、この神社は島根県出雲市にある縁結びの神様でも有名ですよね。

「神無月」という言葉がありますが、これは旧暦10月に出雲大社に全国の神様が集まって話し合いを行うため、
日本中の神様がいなくなることです。

だから「神無月」と呼ぶわけですが、出雲大社はそれくらい大きな神社というわけです。

出雲大社

出雲大社

さて、話を元に戻しますが、物部氏は伊雑宮が本当の伊勢神宮だと言い切っているのに対し、
京都の天橋立にある籠神社は、元伊勢神社と名乗っています。

元伊勢ということは、もともと籠神社が伊勢神宮だったと言っているのと同じです。

しかも、籠神社は現在の伊勢神宮よりも格式が上だと言っています。

それがなぜなのか?

これも後ほどわかるようになります。

元伊勢籠神社と絵馬

元伊勢籠神社と絵馬