太陽風がきたら・・・

前にも紹介したように、太陽風が地球をめがけて飛んでくるような
大惨事になれば、いったいどうなるのでしょうか?

米国は万が一に備えて、変電所や送電を直ちに遮断するシステムが、
既に出来上がっていることは伝えましたよね。

地球に影響を及ぼすような強力な太陽風が吹き荒れれば、
過電流によって電気系統や電子機器が焼き切れてしまうからです。

なので、そうした事態を避けるために事前に準備は整えられているというわけです。

送電システムが破壊されるということは、
人間の生命線であるライフラインがストップするということです。

電気がストップすれば、ガスも止まり水道だって止まります。

それでも十分なサバイバルの備えさえしておけば、
危機を乗り越えられることができるでしょう。

ただ、通常の停電や断水とは違い復旧までに、
相当な時間がかかることは覚悟しなければいけません。

もし、システム全体にトラブルが生じれば、完全復旧するまで数カ月、
いや1年以上かかることだって予想されます。

こうなれば相当不便な生活を強いられることは間違いないでしょう。

懸念されるのは、これだけではありません。

例えば銀行の決済システムが機能しなくなれば、
大半の中小企業は倒産する羽目になるでしょう。

大企業ならば数カ月は持ち堪えるかもしれませんが、
会社の規模が大きければ大きいほど、後に襲いかかる訴訟の嵐は大きく、
これに巻き込まれることになるのです。

契約不履行、商品の誤配送、料金の誤請求などなど・・・
訴訟費用だけで倒産する企業も出てくるでしょう。

また、証券取引場が機能しなくなれば、
株価は一瞬にして暴落し、破産する人々も出てきます。

経済崩壊に加えて、私たちを襲う打撃というと、飲食とエネルギーの枯渇です。

ご存知のように日本は食料とエネルギーの9割が外国から輸入しています。

世界がそうした未曽有の大混乱に陥った中で、
第一の生命線とも言える食料とエネルギーを
外国へ輸出するようなお人好しの国はありません。

電気がなければ、企業はおろか医療機関もストップすることになりますから、
病気やケガをしても十分な治療を行えないばかりか、
現在入院や通院をしている人だって、その後は治療の手立てがないのです。

また、このような問題が勃発する前に情報を入手していれば、
それを見越して食料やエネルギーの買い占めや売り渋りも出てくるでしょう。

さらには軍事的な脅威も懸念されます。

なぜなら軍事偵察衛星の多くが機能しなくなる可能性が大きいからです。

他所の国々の動きが全く掴めなければ防衛体制はハイレベルとなり、
火種を抱えている国々の周辺では一触即発の事態が、
いつ起きてもいいような状況と化すことになります。

さて、今後いったいどうなるのでしょうか。

いつ、このような事態が起こっても良いように備えだけは万全にしておきましょう。

と、このような記事を書いたわけですが、
その後の2014.7.28に産経ニュースが発表した記事が下記のとおり。

人類、危機一髪「太陽風」あわや200兆円損害 2年前に発生し1週間の差で直撃回避

2年前に太陽から強力な太陽風が放出され、地球をかすめたが、もし地球を直撃していれば、
「全世界が被る経済的損失は2兆ドル(約200兆円)にも及び、現代文明を18世紀に後退させる」
ほど威力があるものだったことが分かり、米航空宇宙局(NASA)が発表した。

NASAは報告書の表題を「ニアミス:2012年7月の巨大太陽風」とし、
もし放出が1週間早かったら地球を直撃していたと指摘している。

まさに人類は、暗黒時代に陥りかねない危機一髪の状況に遭遇していたのである。

 

過去150年間で最強

太陽風とは、太陽で非常に大規模な太陽フレア(火炎=黒点付近が爆発的に明るさを増す現象)
が発生した際に放出される高速度の荷電微粒子流のことで、主に陽子と電子から成る。

含まれる電磁波、粒子線、粒子などが、地球上や地球周辺の人工衛星などに被害をもたらすことで知られ、
もし地球を直撃した場合、電力網、通信、位置測位システムの広範な停止が想定されている。

NASAによると、2012年7月23日に発生し、地球の公転軌道上を
秒速約3000キロ(通常の太陽風の4倍の速さ)で駆け抜けた太陽風は、
過去150年間で最も強力なものだった。

軌道上の位置は地球が1週間前に通過した地点であり、
NASAの研究員で米コロラド大学・大気宇宙物理学研究所のダニエル・ベーカー教授は
「何が起きているかを理解している人はほとんどいなかったが、私たちはとてつもない幸運で難を逃れた。
太陽風の直撃を受けていれば、今でも後始末に追われ、復旧には何年もかかったであろう」と話している。

直撃されれば、電力網と通信網は地球規模で壊滅的なダメージを受け、
スマートフォン、タブレット端末、パソコンなどの電子機器も破壊されていたとみられる。

NASAはその際の経済的損失を2兆ドルと算出し、
これは2005年8月に米南東部を襲ったハリケーン・カトリーナの被害額の20倍にもなるという。

 

10年以内に確率12%

過去に発生した太陽風で最大規模だったのは、「キャリントン・イベント」と命名された1859年の太陽風で、
この時は激しい磁気嵐を誘発し、各地の発電所で火災が起きた。

さらに普及し始めたばかりだった電報のための通信機器も回線がショートし、使いものにならなくなったという。

NASAは2年前の太陽風の規模は「キャリントン・イベントと少なくとも同レベルか、それ以上」としている。

また、1989年の太陽風は2年前のものの約半分の威力だったが、カナダのケベック州一帯を停電させた。

気になるのは今後の太陽風の来襲だが、太陽風に関する研究結果を米科学誌「宇宙天気」に
今年2月に発表した物理学者のピート・ライリー氏は、
今後10年以内にキャリントン・イベントと同規模の強力な太陽風が地球を直撃する確率は12%と分析している。

「過去50年の太陽風の記録を分析した結果、導いたのが12%という数字だ。

当初は確率がとても高いことに自分でもかなり驚いたが、正確で誇張のない数字だと言える」とライリー氏は述べている。

太陽の活動は地球からコントロールすることはできないだけに、12%というのは不気味な数字だ。

もし、直撃されれば、備えがあったとしても甚大な被害が出るのは必至で、
さらに人体にもマグネタイトという微量な磁石があるため、人間の感情や行動パターンにも悪影響を及ぼすという説もある。

米ニューヨーク・マンハッタンで、太陽が大通りの延長線上のビルの谷間に沈む
「マンハッタンヘンジ」の様子をスマートフォン等に収めようとする人々。

しかし、強力な太陽風の直撃を受ければ、撮影どころではなく、機器が破壊されるのは必至だ=7月11日(ロイター)

私がこの記事を書いたことで、人々の不安を煽るようなことを書くな、
という指摘をいただきました。

が、今回の場合はニアミスで結果的に大事に至らなくて良かったものの、
もし、これがまともに太陽風を受けていたら・・・と考えると、
やはり備えをしてなかった人たちは間違いなく後悔することになったでしょう。

日本には、事前にこうした情報が入ってこないので全く危機感がありません。

しかし、私には米国が太陽風に対しての対策がされているという情報が入ってたので、
万が一の危機管理のために警告したまでです。

事前に得ている情報を人々に伝えるべきでしょうか?
それとも伝えるべきではないのでしょうか?

勿論、伝えるべきですよね。