エジプトからシナイ半島を経て、チグリス川、ユーフラテス川へ至るメソポタミア地方と言えば「旧約聖書」の舞台ともなっている場所です。

「死海」の近くには、「カナン」と呼ばれる地域があり、ここには神がユダヤ人に与えられたとされる「約束の地」があります。

ユダヤ人はこの「約束の地」を中心として、栄え、国をつくり、多くの民族と争いを続けてきたのです。

 

この一帯は砂漠に囲まれているものの、大河があり、豊かな水に恵まれているため、農作物の栽培や家畜も放牧することが可能でした。

カナンには、乾季と雨季がありますが、乾季は雨が一滴も降らず、幾つもある川は水さえ流れません。

年中水が流れている川は珍しく、ヨルダン川くらいです。

ヨルダン川

ヨルダン川

 

しかし、雨季に入り、強い雨が何度か降ると、各地の川は水が流れ、穀物は実り、地下水は涸れずにすみます。

雨が殆ど降らない荒野にも、春になれば草花が芽生えます。

その草を食べて肥え太った山羊からは乳があふれるようになります。

だからユダヤ人はカナンを「乳と蜜の流れる場所」として目指したのです。