(4)民主政治

今回は民主政治のお話です。

民主政治とは、いったいどんな仕組みかご存知ですか?

その前に、民主主義とよく対比される君主制や独裁制について少し触れてみましょう。

君主制は、王などの絶対的な統治者を頂点とし、ヒエラルキー(ピラミッド階級)社会を基本とする政治の仕組みです。

当然、国民に政治的な自由はありません。

ヒエラルキー

〔ヒエラルキーのイメージ〕

例えば日本でも、貴族が政権を握っていた平安時代がありました。

武士が政権を握った鎌倉室町江戸時代もありました。

そして、天皇に政権が移った明治時代と、私たちの国の歴史の多くも、実はこの君主制だったのです。

独裁制も君主制とほとんど同じで、特定の個人や団体に権力が集中した体制のことを指します。

これに対し、民主主義の考えに基づいて進められる民主政治は国民主権が基本です。

民主政治には、直接民主制と間接民主制といった2つがあり、直接民主制とは、古代ギリシャの民主主義のように国民一人一人が直接政治に参加する制度のことです。

しかし近代国家では、領土が広がり、人の数も増えたことから、国民が集まって論議するのは困難となりました。

そこで国民の中から代表を選び、その代表者が話し合うという制度に移ります。

これが間接民主制で代議制とも言います。

国民の意思が政治に反映されるように選挙によって代表者を決めるのです。

代議制と並んで重要な民主主義の方法が多数決です。

多数決とは複数の人が集まり、何かを決める時に、意見が分かれた場合、多数の意見を尊重する考え方ですよね。

多数の意見が尊重されるため、現在の選挙では、各党が議席を増やすために躍起になってます。

このように考えると、民主主義とは、何でも多数決で決めるやり方だと考えている人も多いでしょう。

しかし、多数決が常に民主的だとは限りません。

なぜなら、少数意見が絶対に間違いだとは言えないからです。

多数意見でも誤っている可能性は十分にあり得るのです。