民主主義とは、民衆による国の支配、つまり国民主義を基本とする政治の仕組みです。

またはそれを目指す思想や運動が民主主義です。

簡単にいうと、物事を決定する時に、全ての国民がその決定に参加するという考え方です。

すなわち、あなたが主人公という仕組みです。

民主主義の始まりは、古代ギリシャのアテネだったと言われています。

紀元前510年、アテネでは奴隷や女性外国人だなどを除く18歳以上の全ての市民が直接政治に参加していました。

しかし、市民全員で全てを話し合うのは大変だということになり、やがってクジや選挙でリーダーを選び、リーダーが方針を決めて会議に提出し、市民全員の多数決によって物事を決定するようになったのです。

17世紀~18世紀になると、イギリス革命やフランス革命のように、王や貴族が支配する封建制度を倒すため、ヨーロッパ各地で市民革命が起こりました。

その時革命を起こす基礎となった考え方が「民主主義」です。

政治のスタイルを大きく分けると2つあります。

一つは北朝鮮などの「君主制」や「独裁制」と呼ばれるものです。

これは生まれつき国家権力を有している人によって、独裁的政治が行われていることを指します。

これに対し、現在多くの国の政治のスタイルが民主制です。

これは国民が選挙で選んだ人に対して、独裁的な権力を与えることを意味します。

政治には、ある種の独裁的な権力があるのです。

独裁で知られるのがナチスドイツや北朝鮮

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民主制と言っても、選挙で選んだ政治家に独裁的権力を与えるのです。

政治のスタイルは、独裁的権力を生まれつき持っているか、選挙で与えられたかによって大きく異なります。

生まれつき独裁権力を手にしている人物は、国民が辞めさせる仕組みがありませんよね。

だからクーデターや内乱・革命といった暴力でしか権力者を引きずり下ろすことができないのです。

しかし、民主主義国家では、選挙によって選ばれた人に独裁的な権力を与えはしますが、うまくいかない場合は、次の選挙によって、その権力を奪い、別の人に委ねることができるのです。

要するに、とりあえず独裁的な権力を与えて、政治を任せてみて、国民の希望に答えることが出来なかった場合は、次の選挙で引きずり降ろし、別の人にやらせてみる・・・という、この試行錯誤を繰り返すのが民主主義なのです。

試行錯誤を繰り返すのですから、当然上手くいかないこともありますが、「この政治ではダメだ」と一人一人が感じた場合は、次の選挙で辞めさせることができるわけですから、その結果、独裁国家よりは経済が発展し、国民が豊かになっていきます。

一方、北朝鮮のような独裁国は、権力者本人に「自分は辞めさせられるかもしれない?」という危機感はありませんので、当然、緊張感もなく、国民の支持を得るために一生懸命仕事をしようと言う動機が生まれません。

また独裁者の機嫌を損ねると、自分の地位や生命が危うくなるため、部下が誰も権力者に対して意見することができません。

その結果、政治は腐敗し、国は衰退していく一方なのです。

民主主義国家の「いつでも辞めさせることができる」という力は、政治の腐敗を防ぐためには、とても効果的なのです。

つまり、私たち国民からみれば、君主制や独裁制より、民主制が良いということなのです。