前回に引き続き、今回はTPPのカラクリについてお話したいと思います。

TPPとは、太平洋を一周する環の中の国々を参加させ、
その間で自由に貿易ができるようにしよう、
という戦略だということは前にも述べましたが、
この太平洋周辺の国々の中で最後のロックをかけるところが実は日本なのです。

日本がTPPに加盟すると、
完全な環ができてロックをかけることができるのです。

いったい誰がどこに対してロックをかけるのでしょうか?

それは、米国が中国に対してロックをかけたいのです。

TPPの真実

TPPの真実

実は中国は、「海洋」を「大陸」と見なす方針を固めています。

つまり、南シナ海は中国から見れば「大陸」なのです。

なので、中国は南シナ海を自国のものだと主張しています。

しかも、太平洋の半分も自国のものだと言いだしています。

中国は、尖閣諸島など日本の領土だけでなく、
海までも世界から略奪しようとしているのです。

もし、中国の主張していることを認めれば中国は太平洋を突破してきます。

これは、経済圏に限ったことではありません。

軍備も含まれています。

そうなると一番困るのは米国なのです。

だから米国は太平洋の経済圏を作り、
日本でロックをかけ、中国が入ってこれないようにしたいのです。

それが米国最大の狙いなのです。

さて、TPPに加盟すると困ることがあります。

その典型的な例は韓国を見ればわかります。

ほとんどの国はイランを制裁するため原油を輸入していませんが、
日本はイランからの原油の輸入を特例扱いとして認められています。

それは、日本はFTAにもTPPにも参加していないからです。

FTAについて補足しておきます。

FTAとは、自由貿易協定(Free Trade Agreement)の略称です。

物品の関税、その他の制限的な通商規則、サービス貿易等の障壁などを取り除く自由貿易地域の結成を目的とした、2国間以上の国際協定のことです。

一方、FTAに参加している韓国には、
イランからの原油の輸入は許可されませんでした。

これは「FTAを結んでいるのだから米国のいうことを聞きなさい」という意味です。

さぁ、韓国はこれからが大変です。

なぜなら、米国の言いなりに、ならなくてはいけないからです。

日本もTPPに加盟したら米国の奴隷にならなければなりません。

極端にいえば、米国の法律を、そのまま適用されることになるのです。

分かりやすく言えば、こういうことです。

例えば、TPPに参加すると米国産の牛肉などが
安い価格で日本に入ってくるようになります。

そうした牛肉は、当然、狂牛病の肉も含まれています。

すると、米国は日本に対して
「狂牛病の肉も恐れずに、どんどん入れて食べなさい・・・
米国人は平気で食べているから問題はない」と言ってくるでしょう。

米国人は、確かに狂牛病の肉を食べています。

欧米などのアングロサクソン人は、
狂牛病にかかるリスクが低いので、それが可能なのです。

ところが日本人は、もともと農耕民族です。

肉を口にするようになってからの歴史が浅いのです。

つまり、欧米人のような免疫が日本人には備わってません。

そんな人種が狂牛病の肉を食べると、どうなるでしょうか?

当然ながら、簡単に狂牛病にかかってしまうのです。

彼ら欧米人とは、もともとの食生活が違うので当然です。

日本人にとって、そうした食べ物は非常にリスクが高いのですが、
米国は米国産の食物を、どんどん入れるように要求してきます。

TPPに日本が加盟すれば、そういった危険性が十分にあり得るのです。

とは言え、日本政府にも、こうしたことを避ける策は当然あります。

それは、どういった策でしょうか?

例えば、先ほどの狂牛病の肉を例にしてみましょう。

TPPに日本が加盟しても
「狂牛病は怖いから食べてはいけませんよ」と、
裏から証拠を残さずに国民に情報を流すのです。

牛肉を買うのは、ほとんどが主婦層です。

この主婦層が怖がれば米国産の牛肉は売れなくなります。

すると、「日本政府としては、どんどん牛肉の輸入はできます・・・
しかし、全く売れないんですよ」と言い訳ができるのです。

これが「外交」なのですが、日本政府は米国を恐れているあまり、
そうしたことをやれないし、言えないでいるのです。